かなり昔のことを振り返りながら書いているので、正確さに欠けるかも知れませんが、実際にあった出来事です。
約30年ぐらい前になると思いますが、ステロイドについての副作用とか、アトピー が治らずに重症化したなどのニュースが流れました。
当時のアナウンサーもステロイドは悪いと言うような発言をして話題になったほどです。
僕も友人からステロイドはやめた方がいいと、勧められるほど一般の人にも知られていました。
この報道によって多くの方が脱ステをしたと思いますし、僕もこれがきっかけだった思いますが、今から思えば報道のせいだけではないと思います。
確かにステロイドには悪い側面があると思うので、正しい使い方と知識がないと結果的には報道された通りになると思います。
当時は僕も使い方を知らないで使っていたので、報道されるままのような状況になっていました。いわゆるゴールのない対処療法だったわけです。
このことでメディアが間違った報道をしたから、脱ステする人が増えたとか、民間療法やアトピービジネスが広まったと言われることがあります。
しかし、僕に言わせれば報道は正しかったと思っています。なぜなら、実際にステロイドの副作用や正しい使い方を知らずに失敗した人がたくさんいたからです。
メディアは事実を報道しただけで、責任をすり替えられたのでは無いでしょうか? 本当に悪かったのは正しい使い方を指導しないで、薬を売りっぱなしにしていた病院側ではないでしょうか。
僕はこのように思っていますが、当時のアトピー患者でステロイドの正しい使い方を知ってた人が、どれぐらいいたのか調べてもらいたいですね。